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レーシックの基本的な知識から手術、費用などについて説明しています

レーシック

レーシックとは、近視治療などに用いられる手術方法です。視力の矯正を高精度のエキシマレーザーを使って目の角膜の形を変えることで視力の回復をはかる治療法です。アメリカでは毎年100万人を超える人が手術をうけていて、近視治療を受けている人のおよそ1割がこのレーシックで治療をしていると言われています。日本では慎重な臨床治療試験を経て平成12年に厚生労働省から認可がおり毎年5万件以上手術が行われ、手術を受ける人は年々増加しています。日本でもアメリカでも多くの症例があるため、比較的安全に行える手術として注目されています。

レーシックの最大のメリットは、術後の視力回復が早いということです。術後1週間ほどで視力が上がりはじめ2〜3ヶ月で0.5〜1.0まで回復し視力が安定します。その他にも、手術は痛みもほとんとなく短時間で済むため入院の必要がない、生命保険などが適用されれば、最終的には手術費用がほとんどかからない、症例が豊富にあり比較的成功率の高い手術であることがあげられます。このようにレーシックは、手術後すぐに視力が回復し、入院の必要がないのが大きな特徴ですが、レーシック手術当日は、ほこりやばい菌がはいらないようにするため手術部位を保護します。また飲酒、喫煙も1週間程度は控えるようにし、激しい運動やスポーツは視力が安定するまでの2〜3ヶ月は行わないようにします。

しかしレーシックにもデメリットもあります。
■レーシックでは、高性能のエキシマレーザーを使用するため手術の失敗は少なく、失明などの危険性はないといわれていますが1%以下ですが失敗のリスクが存在します。
■術後一時的にハロ・グレアが出現する可能性もあり、ドライアイになることがあります。眼圧が手術前よりも低下するため、眼圧検査時はレーシックを受けたことを申告する必要があります。
■近視の症状が進行している10代などの若年層は手術が受けられない事などがあります。
■角膜を削り過ぎると遠視になり、これを再度修正することは困難となります。角膜中心部の曲率しか変わらないので、夜間瞳孔が開くと角膜周辺部の術前と変わらぬ曲率をもつ部分を通った光線が網膜に到達するようになり、二重像を生じることなどが見られます。
■点眼麻酔を使用するため手術中の痛みはほとんどありませんが、術後には多少の痛みが伴います。
■角膜を削るため一度手術をすると元には戻せません。
■すべての手術にいえることなのですが、担当する医師の技術の差により、回復具合が異なることがあります。

このようなレーシックの長所・短所を知った上でレーシックを受ける必要があるかないかをご自身で判断する必要があります。レーシック手術を受けた人の大多数は満足しているとのアンケート結果があることからも現在の視力回復治療のなかでは、視力の回復度、手術の安全性、費用、術後のケアなどを総合して、最も確実に視力が回復できる方法であることは間違いありません。 レーシックは角膜の手術ですので、一般に、角膜の厚みが十分にある場合は、かなりの治療効果が期待できるようです。

一般的にはメガネやコンタクトレンズを装着した時と同じまで視力が回復するといわれていて、 レーシック手術を受けた人の9割が裸眼で視力が1.0以上まで回復しているとのデータもあります。どれくらいの効果が出るかを確かめるには、事前の検査でおおよその結果が判断できますので、必ず、信頼のおけるドクターの診断を受け判断を仰いで下さい。レーシックによる治療効果は、手術後の生活スタイルや、目のケアによって、快適な視力を長い間維持することが可能です。眼鏡などを使用している時と同様に、年月が経つと視力が低下するということはありますが、治療効果がすぐになくなってしまうということはありません。レーシック手術を受けることで、煩わしいメガネやコンタクトの手入れにから解放され、長時間装用による目の疲れや頭痛、肩凝りも改善されます。そして何よりも嬉しいのは裸眼で物を見ることができることです。