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皮膚がんの症状や治療方法などについて説明しています

皮膚がん

皮膚がんは、紫外線や刺激の強い化学物質との接触、放射線被曝などによって引き起こされる可能性が高いと考えられています。また、火傷・ケガの跡などから発症することもあります。中でも、皮膚がんの原因として特に注目されているのは、太陽光に含まれる紫外線です。現在、皮膚がんは増加の一途をたどっていますが、これは高齢化に加え、オゾン層の破壊によって以前より多くの紫外線が多く地上に降り注ぐようになったためであると考えられています。

皮膚がんといってもいくつかの種類があります。皮膚がんのうち最も悪性のがんとして恐れられているのが、メラノーマといわれる色素細胞のがんで別名「悪性黒色腫」といいます。がんになる部分がメラニン色素によって黒くなるだけでなく、そのまわりにも褐色のシミができることもあります。 基底細胞がんはお年寄りの顔によくできる皮膚がんで、メラノーマと同じように腫瘍部分が黒色に変わります。ほとんど転移せず、きちんと治療すれば死亡することはまれです。有棘細胞がんはかたいしこりや潰瘍ができる皮膚がんです。メラノーマと基底細胞がんの中間の悪性度で、ときにはリンパ節やほかの臓器に転移することがあります。

皮膚がん治療法

メラノーマの治療は、切除手術、放射線療法、化学療法、免疫療法が行われます。メラノーマは悪性度の状態によって4つの段階に分けられます。
病気Tは腫瘍の厚さが1.5ミリ以下のもので、治療法は切除手術を行います。
病気Uは腫瘍の厚さが1.5ミリ〜4ミリ以下のもので、切除手術がメインで、場合によっては化学療法なども併用します。
病気Vは腫瘍の厚さが4ミリ以上のもので、リンパ節に転移がみられることもあります。あらゆる手段を用いて転移を取り去り、再発を防ぐ治療を行います。
病気Wは遠隔転移があるもので、切除手術、放射線療法、化学療法、免疫療法、インターフェロンなどあらゆる治療法を行います。

基底細胞がんの治療は切除手術、照射線療法が行われます。早期に発見してがん化した部分を完全に 切除すればほぼ完治します。

有棘細胞がんの治療は、切除手術、放射線療法、化学療法がおこなわれます。基本的には切除手術をしますが、切除できないほど腫瘍が大きい場合は、化学療法や放射線療法で縮小させてから切除します。