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アスペルガー症候群について詳しく掲載しています。

アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群とは、自閉症の一つのタイプで、LD(学習障害)や知的障害と同じ発達障害とい うグループに属しています。「知的障害がない自閉症」とされ、認知や言語発達など、知的に遅れのある人はほとんどおらず、「高機能自閉症」とも言われています。
アスペルガー症候群1945年にハンス・アスペルガー(オーストリアの小児科医)が発表したもので、1万人に1人の割合で、男女比は9対1で男性に多いという検証結果がでています。コミュニケーションの障害が深刻なカナータイプの自閉症と同じように、アスペルガー障害の原因はよくわかっていません。通常、アスペルガー症候群は先天的なものか、あるいは、出産過程や生後数年間に受けた脳の損傷が原因で発生するものと考えられています。成長してから脳の損傷によってアスペルガー症候群になるのは、きわめて稀なケースです。一般的に学齢期に達してから気がつく場合が多く、それ以前には症状がでていても、軽微なものがほとんどでアスペルガー症候群と診断されることはあまりありません。

アスペルガー症候群の診断

アスペルガー症候群の子供たちの症状にはいくつかの特徴があります。
○ストレスを受けたときに、自己統制が効かないために、暴発行動をおこしたり不適切な言葉を発して しまったりする。
○特定の分野の限られた狭い範囲内の関心ごとに夢中になる。
自分の思っていることをどう相手に伝えるか、相手の言いたいことをどう理解するかという能力が劣っている。
○想像力の必要な「自分が〜だったら」というような「ふり遊び」が少なく、融通がきかない。
○表情が乏しく、目で意思を伝えることができない。
○他の人と一緒にいるときにどう接していいのかがわからず、感情的なやりとりがうまくできない。
○楽しみ、興味、関心事などを他の人と共有しようとしない。
○他の人の気持ちを読み取ったり、感じたりすることができず、また自分がこの行動を起こしたら どうなっていまうのかという状況判断ができない。

アスペルガー症候群の人たちの能力

アスペルガー症候群は、一般に発育と同時に病状が目立たなくなる、と言われています。 人によって障害の度合いは千差万別であり、また大人になってからも、その人にあった分野で仕事をしている人もいます。アスペルガー症候群の人は、「社会性」「コミュニケーション」「想像力」の面で他の人より劣っている部分がありますが、その反面、優れた知識や能力を持っている場合があり、IQが比較的高い人が多いとの報告もあります。アスペルガー症候群の症状でもある「一つないし少数の限られた狭い範囲内の関心ごとに夢中になる」という性質によって、 アスペルガー症候群の人たちは、自分の興味を持つ分野に、微細に入るまでの、大学教授のような知識を持っている人たちがたくさんいます。
アスペルガー症候群の人たちの関心事は一生続くこともありますが、突然変わる場合もあります。 どちらの場合でも、ある時点では通常1〜2個の対象に強い関心を持っていて、これらの興味を追求する過程で、しばしば非常に洗練された知性、ほとんど偏執狂とも言える集中力、一見些細に見える事実に対する膨大な記憶力などを示します。そのようなことから、アスペルガー症候群は「技術者タイプ」に多く、プログラマーやNASA職員などにも多く存在しています。「織田信長」「トーマス・エジソン」「アルバート・アインシュタイン」「ビル・ゲイツ」もアスペルガー症候群だと言われています。

アスペルガー症候群の対処法

アスペルガー症候群の子供達への対処方法
■「社会性」に問題があり「暗黙のルール」を読み取ることが苦手なので、ルールは指示は明確にしてあげましょう。
■何かにとてもこだわりを持つことがありますが、無理やり変えようと思うのではなく、何かに生かす方向で考えてあげましょう。
■曖昧な指示や皮肉、言外の意味の理解は無理だと考えた方がよいでしょう。
■アスペルガー症候群の子どもは予測できないことや変化に対して苦痛を感じるので、スケジュールの変更はなるべく避け、不可避な場合は理解できるように説明しましょう。
■否定的な言葉に敏感で、さらに、叱責されるような行動をしてしまうことが多く、元々自信を失いがちです。できるだけ肯定的に接し、褒めるようにしましょう。
■騒々しい環境が苦手なので、刺激がなく静かな環境を好みます。また、感情的になったり、大声でしかったりすることは逆効果です。