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成人病(生活習慣病)の原因や予防法、食事、運動などについてわかりやすく説明しています

成人病(生活習慣病)

成人病とは、がん、脳卒中、高血圧、高脂血症、動脈硬化、糖尿病、心筋梗塞などの疾病のことです。その中でもがん脳卒中心臓病(心筋梗塞など)を三大成人病と呼んでいて死亡原因の上位を占めています。最近は若い年代から発症する例も増えてきているのですが、40歳以降に発病するケースが多く、特に働き盛りの成人40歳〜60歳に多い疾病のことです。成人病が、普段の生活習慣により発病する糖尿病・高脂血症・高血圧などと深くかかわっていることが分かり、平成9年頃から生活習慣病と呼ばれるようになってきました。

高血圧、高脂血症、通風、、糖尿病、アルコール性肝、歯周病は生活習慣病を代表的する病気です。これらは、不規則な生活、食事の欧米化による偏った栄養、仕事や受験、子育てなどのストレスなどが主な原因と考えられています。近年では、予防医学が発展し、今まではよくわからなかった病気の原因・危険因子が解明されつつあります。これらの病気を予防する予防医学が発展してきたため、現在では生活習慣病の多くは防ぐことが可能になっています。

では生活習慣病を予防するには、どうしたらよいのでしょう?まずは日常生活の見直しから始めます。不規則な生活をしていないか?過労、ストレスが蓄積されていないか?運動不足ではないか?体調や体型に変化がないか?など現在の自分の状態を正確に知る必要があります。体重や体脂肪、内臓脂肪、血圧や心拍数なども定期的に測定する必要があります。これまでは、見た目や感覚でなんとなく判断していた体調も、定期的に測定することで数値化することができるため、以前のデータと比較できるようになります。日本人は仕事中心の生活を送っているためなかなか時間がとれず、体の調子が悪くても病院にいきません。特に働き盛りの中年男性や子育てで忙しい主婦はこの傾向が強くなり、病院に行くころには相当病状が悪化している場合が多くみられます。これまでのように病気を発見してから治すのではなく、日頃から自覚をもって、生活を改善していくことが重要になります。

自分では把握できなこともあるので定期的に検診も受けておきましょう。生活習慣病の具体的な予防対策として、食生活では、一日30食品を目標に食事し、カロリーや塩分、糖分、脂肪分を取りすぎないようにします。運動不足は血液の循環を悪くさせるだけではなく、余ったエネルギーを蓄積させるため、肥満や動脈硬化をうながしてしまいます。運動不足解消には、ウォーキング効果的です。 ウォーキングは有酸素運動ですから、体に蓄積した脂肪を効率よく燃焼させ、体内の血液循環を 改善してくれます。年配の方でも手軽に始めることができるので生活の一部として習慣化できれば 生活習慣病の予防になります。食生活の改善や運動だけでなく、生活習慣病の予防対策をしていくうえでは休養をとることも大切になります。ストレスを溜め込んだ状態では体調も悪くなりますし、十分な睡眠をとったり適度にリフレッシュすることが生活習慣病から身を守ることになります。